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阿部 薫先生×フットケア公開相談会

外反母趾とは、10年~20年かけてなるもの。

外反母趾とは、母趾が変形しているので単に母趾だけの障害だと思われがちですが、そもそもは、アーチ(足の骨格)の崩れから始まります。人間悲しいことに、20代を過ぎると老化現象が始まります。骨格を連結する靱帯や筋肉が緩んだり、弱くなってきます。この過程で横アーチが崩れて足幅が広くなると、母趾を引っぱる筋腱の走行がずれて親指が内側に曲がっていくことになります。(POINT.1)このような事が10年~20年かけて足に起こり、静かに母趾が変形していくのです。

POINT.1
横アーチが崩れて足幅が広がる。
筋腱の長さは変わらないため、母趾の先が引っ張られてしまう。

改善のためには、この逆の事をするのが基本です。崩れた横アーチを持ちあげることによって、広がった関節間が狭くなり、母趾が正常な位置に戻ろうとします。(POINT.2)
皆さん、アーチフィッターの愛用者ですから、中敷きの形が緩やかな凹凸形状になっていているのはお分かりでしょう。この形状は人間工学的に、そういう作用を狙った形状ともいえます。ずれた筋腱が本来の位置にまっすぐ戻ることができれば100点満点ですが、変形してから何年も経った後ですと、なかなか完全に元に戻るという事はありません。

POINT.2
横アーチを持ち上げ、広がった足幅を元に戻すことで母趾も正常な位置に。

どうしても完全に戻したいという事であれば手術となりますが、人の体の中にメスを入れると、形は治っても、神経を傷つけたりすることも起きますし、2年ぐらいで再発してしまうこともあります。再発して2回3回手術する人も少なくありません。手術をやらないと痛くて歩けないという人は別ですが、手術はあくまでも最終選択肢と考えるべきですね。

TOPICS 外反母趾ってどんな症状?

  • 母趾の付け根が小趾側に曲がり変形した状態。
  • 足裏の筋肉の弱った方が、ハイヒールや先の細い靴を履くことによって母趾が圧迫され変形する。遺伝的な要因も大きく、生まれつき母趾が変形しやすい傾向を持った方が特になりやすい。
  • 先の細い靴によりつま先が圧迫される際、小趾も同時に内側に変形することが多く、これを内反小趾という。
    また横アーチが崩れているため、指の付け根周辺にタコができやすい。

対策

ヒールが低く、母趾圧迫されない履物を選ぶ。
同時にインソールやパッドによるアーチのサポートが必要となる。

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