外反母趾かな?と思ったら~12のチェックポイント
この記事の監修者
株式会社AKAISHI 代表取締役 赤石恒一 / 保健学博士
靴医学の権威、新潟医療福祉大学大学院の阿部薫教授に師事。専門分野は保健学で、足の悩みの改善や、靴の機能向上のための研究をしている。
【所属学会】日本整形靴技術協会(副会長)、日本靴医学会
さまざまな症状の外反母趾
ご存知の人も多いと思いますが、外反母趾の「母趾」とは、親指のこと。
外反母趾は、親指が小指の方向に曲がり、足の親指の付け根の関節が飛び出すように変形した状態をいいます。
この外反母趾による足の痛みや靴選びに困っている人も多いはず。
しかし、一口に「外反母趾」といっても、予備軍や治療が必要な方など症状はさまざまです。
まずは、あなたの足をチェックしてみましょう。
外反母趾のチェックポイント
下記の12項目をチェックしてみましょう。あなたはいくつ該当しますか?
- 「親指」が小指の方に曲がっている
- 「親指の付け根」が内側に出っぱっている
- 「親指の付け根」が痛い
- 「親指の付け根」が腫れて赤くなっている
- 「親指の付け根」が靴にあたって痛い
- 「親指」が人差し指の下にもぐり込んでいる重なっている
- 「人差し指」「中指」「薬指」が小指の方に曲がっている
- 「親指の付け根の関節の下」が痛い
- 「人差し指の付け根の関節の下」が痛い
- 「足」が平ぺったくなり、先の方が広がっている
- 「偏平足」になっている
- 踵が外側に傾いている
日本靴医学会では、2項目以上にチェックがついた人は足・靴専門の医師に相談するよう注意喚起をおこなっています。
これらの項目には外反母趾予備軍も含まれていそうですが、たとえチェックが1つでも注意が必要な人がいます。
それは、足が平べったくなる開張足( 参照:横アーチが崩れる開張足 )や偏平足( 参照:内側アーチが崩れる偏平足 )になっている人。もうそれだけで該当していることになります。外反母趾のリスクが高まっているので、早めに専門医を受診することをお勧めします。
また、痛みがある人も、一度診てもらうと安心です。足に合った靴やインソールの選び方をアドバイスしてもらいましょう。
外反母趾の判断基準
外反母趾には、2つの判断方法があります。
ひとつは、病院でおこなうもの。病院では、レントゲン画像を使い、痛みの有無にかかわらず「外反母趾角(HVA)」という指の曲がりの角度を測ります。
もうひとつは、自分で測る方法で、定規を用いて「第一趾足角度」という親指が小指側に倒れこんでい角度を測ります。
測り方
①紙の上に足を置き、定規を使って足の内側のラインを引く
②続いて親指のラインを引き、2本のラインがつくる角度を分度器で測る
ただし、「外反母趾角(HVA)」と「第一趾足角度」では、基準となる値が違うので注意が必要です。以下を参考にしてください。
外反母趾の目安
外反母趾角(HVA) | 第一趾側角度 | |
正常 | 0~15度 | -13~6度未満 |
軽度 | 15~20度 | 6~12度未満 |
中等度 | 20~40度 | 12~38度未満 |
重度 | 40度以上 | 38度以上 |
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