内反小趾とは?正しい知識と靴選び
この記事の監修者
株式会社AKAISHI 代表取締役 赤石恒一 / 保健学博士
靴医学の権威、新潟医療福祉大学大学院の阿部薫教授に師事。専門分野は保健学で、足の悩みの改善や、靴の機能向上のための研究をしている。
【所属学会】日本整形靴技術協会(副会長)、日本靴医学会
内反小趾とは?
母趾が外側に曲がる外反母趾に対して小趾が内側に曲がる変形が内反小趾です。
変形が外反母趾と比べると、それほど目立たないためか自分で気づく人が少ないですが、実際には外反母趾と同じくらいの頻度で起こるトラブルと言われています。外反母趾と併発する場合が多いとされているので、外反母趾の方は注意するべきでしょう。
内反小趾か否かの判断は
一般的に殆どの人は、小趾は内側を向いていますが、だからと言って内反小趾という分けではありません。内反小趾角が15度以上*の場合が病態としての内反小趾の目安となります。
(*参考:理学療法士のための足と靴のみかた/著:坂口顕)
小趾の変形は3タイプある
- 第5中足骨が外を向いて小趾が内を向く(多いのはこのタイプ)
- 中足骨の末梢が外側に弯曲(先天的な変形)
- 中足骨の骨頭が大きい
どんな痛み?
関節の出っ張りが、靴に圧迫されることで腫れが生じ、痛みが発生する。(腫れが顕著な場合は関節が炎症を起こしている疑いが強い。)また圧迫を受ける場所にはウオノメができやすい。曲がった5趾の爪がとなりの指に食い込んで傷つけたりすることもあります。5趾の付け根の底側にタコができて痛い場合もあります。
内反小趾になる原因は
1)遺伝による関節や骨の異常
外反母趾と同様にこれまでの専門家の研究結果から、遺伝的要因があるといえます。
自分が外反母趾や内反小趾で小中学生のお子様がいる方は、注意した方が良いでしょう。
2)先が細い、ヒールが高い、サイズが大きい靴
つま先が細い靴は、小趾が靴内で圧迫され変形しやすくなります。ヒールが高い靴を履くと、足が滑り台のように靴の先端まで滑ってしまい、小趾が圧迫されます。
また、幅がきついのを解決するために大きめのサイズを履くと、靴の中で足が動いてしまい踏み込んだ時につま先が靴の先端まで滑ってしまいます。
内反小趾になる原因は、外反母趾になる原因とほぼ同じですので、外反母趾の方は内反小趾にもなる可能性が高いといえます。
予防と対策は
放置しておくとどうなるか
内反小趾を放置するとどうなるかについての確かな研究結果は見られませんが、外反母趾においては、放置すると、改善は見込めず悪化するとされています。内反小趾においても同様と考えるべきでしょう。
1.まずは靴の改善から
【ポイント1】自分の足に合ったサイズ選び
ワイズ(足囲と足幅)が自分の足に合っている事。とても面倒ですがこれが守られていないと、きつすぎで小趾付け根が圧迫されたり、ゆるすぎて靴の中で足が前すべりして変形を悪化させる原因となります。
ワイズについてはこちらの記事もご覧ください。
【ポイント2】ヒールは3cm以下
ヒールが高いと、小趾の付け根にかかる負担が増し、さらに前すべりしやすくなります。パンプスやサンダルなどを選ぶ時は、ヒールは3cm以下を目安にします。
【ポイント3】アーチのサポートされたインソール
・崩れた横アーチを持ち上げて支える事で、小趾付け根の出っ張りへの圧迫が緩和される。
・外側縦アーチを支えることで、荷重が外側に片寄るのを防ぎ、小趾付け根が圧迫されないようにする。
【ポイント4】インソールにはクッション性も重要
内反小趾の方の多くは、足趾の付け根の痛みを伴います。この対策としてインソールにはクッションが求められます。
2.変形や痛みが著しい場合は足の専門医の受診をうけよう
実際に内反小趾かどうか?どの程度進行しているのか?これらを正確に判断できるのは足の疾患に精通した整形外科医です。変形部の腫れや痛みが著しい場合は、まずは専門医の診察を受けましょう。
参考までに以下のホームページで、足の専門医の勤務する最寄りの病院を探すことができます。
日本足の外科学会
https://www.jssf.jp/general/hospital/index.html
予防は
【ポイント1】足の健康に良い靴を履く
・前項「靴の改善」で説明したような靴選びをする。
・ヒールのあるパンプスやサンダルは、できるだけ履く機会を少なくする。
・仕事で使用する靴は、使用時間が長いため特に注意が必要。
【ポイント2】足趾を使う運動をする
タオルギャザー運動
実際にリハビリの現場で行われている効果的な運動です。
スポーツをする
ウォーキングも効果的ですが、小趾が良く使われるのは、左右の動きをする時ですので、テニスやバレーのような運動でなくても、ダンスやヨガなど左右への動きを含むものであれば何でもかまいませんので、始めてみてはいかがでしょうか。
内反小趾の方におすすめの靴
160膝楽パンプス
つま先がワイドで小趾が圧迫を受けにくく、外側縦アーチがしっかりサポートされたタイプですので、お仕事用にお勧めです。
ピッタリフィット! ★★★★★
外反母趾でなかなか合う靴がないのですが、このパンプスはピッタリフィットで、膝にも負担なく長時間歩けてとてもよかったです。
購入して良かった!! ★★★★★
早速履く機会が有り一日砂利道や坂道等歩きましたが外反母趾も足裏も痛くならず快適に歩けました。
160膝楽スリッポン
膝楽パンプスと同じ機能のスリポンタイプです。
疲れない ★★★★★
軽くて長時間立ちっぱなしでも疲れません。膝に優しい靴です!
毎日履いてます ★★★★★
足裏の痛みを時に忘れて歩き回る事ができるようになり、本当にうれしいです。追加購入を検討中。同じ黒にすべきか、新たな色にトライするか悩んでいます。
O脚402/406
重心が外側に寄らないように工夫されていますので、小趾が圧迫を受けにくくなっています。また、既に外反母趾や内反小趾の変形が進んで、歩行の際の踏み変えし(蹴り出し)時に足趾が上手く動かない方でも歩きやすいようなロッカーソールを採用しています。
履き心地、安定感が最高で手放せなくなりました ★★★★★
私は使用して20年、ヘビーリピーターです!最初O脚を気にして仕事中の室内履きとして購入。履き心地、安定感が最高で手放せなくなりました。その後何度も新しいものを購入して、ずっと使い続けています。今では外履き用としても使っています。O脚もあまり気にならなくなりました。今後もずっと使い続けます。
もうこのサンダル以外考えられません ★★★★★
もう15年程夫婦で履き続けています。夫婦で立ち仕事の自営業をしていますが足のダルさが他のサンダルとは全然違います。幅広甲高の私もマジックテープで調整できるので快適です。もうこのサンダル以外考えられません。
とても履きやすいです! ★★★★★
内反小趾の為仕事の時に履くサンダルが普通のだと長時間は履いていられないがこちらのサンダルはとても履きやすいです。足裏のタコもなくなりました。
クッションが良く、全然足に負担がかかりません! ★★★★★
毎日、一日中立ち仕事ですがクッションが良く、全然足に負担がかからないので大変満足して利用させて頂いています。
603指圧
活動量の少ない室内では、アーチがサポートされていること、足趾を動かしやすいこと、クッションにより足底に負担をかけない事を重視します。603指圧は、これらの点で優れた室内履きです。
とても履きやすくとても良い ★★★★★
内反小趾でスリッパ選びで悩んでいたがこの製品は横アーチをサポートしてくれるので小趾への圧迫がなくとても履きやすくとても良い。幅が広いものも選べると更に良い。
足の裏が喜びました! ★★★★★
履いた瞬間、足の裏が喜びました!素足よりも断然過ごしやすいです。外反母趾、内反小趾、扁平足と足裏トラブルだらけですが、このサンダルは問題なく履けました。
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